これまで、地方創生について散々書いてきました。
繰り返しになりますが私の持論は「地方の民間企業は地方創生に貢献すべき」です。
それは「徳行として社会貢献すべきだ」といった理想論の話ではありません。
「企業が生き残るために必要だ」という現実的な意見です。
そして、その際に考えなければならないポイントこそが、今日以降のテーマです。
つまり、「企業活動による社会価値と経済価値の同時創造」です。
突然ですが「CSR」という言葉があります。
最近は良く聞くようになった言葉なので、ご存知な方も多いと思います。
教科書的には「Corporate Social Responsibility」の略で「企業の社会的責任」と訳されます。
でも「社会的責任」と言われても、すごくモヤッとしてますよね?
多くの経営者やビジネスマンの理解は今も、大体以下のものが多いです。
・いい商品やサービスを提供しているから、そのことで社会に貢献している。
・法令を遵守し、納税している。従って、社会に対する役割を果たしている。
・利益が出たら、まあ少しくらいは寄付でもしましょう。
こうした理解の傾向は、各種アンケート等の結果をみてみても明らかです。
もう少し進んでいる企業でも、社会的責任=「社会貢献活動」との理解に留まっています。
つまりはボランティアや植林。要は、見返りなど想定していない一連の取組みのことです。
それに加え、最近の社会的流れから、環境に配慮した事業活動を行う企業も増えてはいます。
しかしこれらは全て受け身的、あるいは経営とは直接関係のない付随的な取組みです。
極端な言い方をすれば、CSRはコスト、という発想です。
こうした考え方は、企業にとっても社会にとってものぞましくないと考えています。
あるいは、こうした考え方の企業は、これからの社会では生き残っていけないと考えます。
何故でしょうか?
もう一度「CSR」の解釈について考えてみます。最近一部では、以下とも言われています。
「Corporate Social Response Ability」、つまりは「社会のニーズに反応していく力」だと。
社会から自分達が求められていることを適切に捉え、それに応じた活動をしていくことです。
そのためには、社会のニーズの変化を捉えるアンテナを常に張っておく必要があります。
このアンテナが鈍れば、その企業は生き残れない、という考えです。
さらに海外を見てみると「Corporate Sustainability」という言葉が一般的に使われています。
これは、企業は事業活動を通して社会や環境面で価値を提供し、社会を持続可能にしていく。
一方の企業も、これによって経済価値を得るべく、長期的な企業戦略として取り組む。
つまり、企業と社会の持続可能性は両立されうる、という考え方です。
これら2つの考え方からは、以下のことが言えます。
「社会性、長期的という視点はこれからの経営戦略に不可欠」ということです。
企業が本腰を入れない限り、社会課題は益々拡大していき、解決もされません。
社会課題に本腰を入れない企業は、社会からの評価も得られず、差別化もされません。
企業と社会は、もはや一蓮托生の関係にある、ということです。
でも、社会価値と経済価値って本当に両立するものなのでしょうか?
私の答えは「YES」です。そこらへんの話を次回以降続けていきます。
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