「企業がその本業を通じ、社会課題に貢献しながらしっかりと経済的利益も得て、社会価値と経済価値を共創する」
ことであり、言い換えると、
「自社を差別化して収益を最大化するための、競争のための経営戦略」
である、という話をしました。
これを実現していくための手段をポーター教授は3つ提唱しています。
① 次世代の製品・サービスの創造
② バリューチェーン全体の生産性の改善
③ 地域生態系の構築
①は最も分かりやすいと思います。要は、社会課題の解決に役立つ次世代の「製品・サービス」を創り出すことです。トヨタのプリウスなどが、よくその代表例で挙げられます。最近知った例では、DG TAKANOさんが開発した超節水ノズルBubble90など、素晴らしい製品だと思います。独自の真空技術で水泡を作り、水滴を丸くすることにより、平均節水率90%を達成しているそうです。水不足は近い将来、世界の深刻なリスクとなります。この技術は、社会課題に明らかに貢献できます。
水不足は深刻な課題です |
②は、製品やサービスだけではなく、自社の「バリューチェーン全体」を見て価値を生み出していきましょう、ということです。これって、何だか分かったような、分からないような話ですよね?例をあげると、ウォルマートは、配送ルートの見直しと包装の削減を実施し、環境への配慮と同時に経費削減に繋げています。さらに、サステナブルな商品規準まで作り、それをサプライヤーにも課しています。これは、ルールメイキングによる差別化とも言えます。
ついでに、③の「地域生態系の構築」も説明します。これって、さらに意味わからないですよね?要は、ビジネスを支える「環境」を整備しましょう、ということです。例をあげると、マイクロソフトは、コミュニティカレッジでのIT教育支援を通じ、優秀な人材の確保も狙っています。またグローバルヘルスケア企業のノボノルディスクは、中国市場への参入に先駆けて啓発活動を行い、中国で糖尿病市場を作り出すと同時に、先行ポジションを確立しました。
しかし、例をあげといて言うのもなんですが、②と③っていまいち良く分からないですよね?正直私も、これらの分類、よく分かりません。でも、以下のように考えるとスッキリします。
製品・サービス + バリューチェーン + 地域生態系(ビジネス環境)= 事業に係る全て
つまりは、個人的な結論としては、
『3つに分類する意味なんてないやん!!』
ということです。ここまで延々書いといてなんですが、
『分類など気にせず、自社のビジネスに係るどっかで、社会課題に貢献しながら経済的利益もしっかりと得られれば、それでOK!』
と考えています。続きは次回。
細かい事など気にせず、いざ勝負勝負! |
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