『企業がその本業を通じ、社会課題に貢献しながらしっかりと経済的利益も得て、社会価値と経済価値を共創する』ことであり『自社を差別化して収益を最大化するための、競争のための経営戦略』
のことです。
そして前回は、
『社会課題への積極的な関与が、ルールメイキングの動きへのいち早い関与にもつながり、それは企業にとっての長期的な優位ともなり得る』
という話をしました。
さらに、企業側にとってのメリットは他にもあります。まず、社員が変わります。
・多くの企業の社員は、もちろん「お客様」や「株主」への興味は持っています。しかし得てして、広く「社会」というものへの興味を欠きがちです。社員が、「社会」への強い興味を持つように変わります。
・社会課題の解決、さらにはそこからの経済価値の創造は、短期間で達成できるような容易なものではありません。従って、目の前の業務をこなすだけの短期的視点ではなく、長期的視点を社員が身につけられます。
・NGOやNPOと共に働くことにより、働き方や意識が変わります。意志決定や行動のスピードがアップします。自ら課題をみつけていく意識を持てます。とりあえずやってみる行動力が身につきます。
https://creativecommons.jp/ |
また、そうした社員の変化に対応するために、もしくは変化を後押しするために、企業側は「社員の評価軸」を変える必要性が生じます。
・短期業績のみで評価するのではなく、より長期で社員を評価していく必要が生じます。
・ジェネラリストを養成するのではなく、専門家を養成していく必要が生じます。
・失敗を許容し、チャレンジを奨励し、会社にとって糧となる失敗は逆に評価する必要が生じます。
http://marichanko.com/sippaiwoseikounikaeru-1743 |
他にもまだまだありそうですが、少し考えただけでも、社員に与える影響(変化)をこんなに思いつきます。
企業は社員によって成り立っています。企業とは人の集まりです。企業は、人が集まることによって大きな力を持ちます。社員の意識が変わり、社員を評価するシステムが変われば、会社自体が大きく変わっていきます。
ここまで述べてきたような "わくわく" しながら働ける社員がいて、"わくわく"をしっかり評価できるようなシステムがある会社は、インパクトのあるイノベーションを生み出し、社会と会社の双方に正のインパクトを与えていけるでしょう。そして、そうした企業は熱狂的なファンを生み出し、差別化されたブランドを築きうると考えます。つまりは、社会課題に対して積極的にビジネスとして取り組む企業は、人による差別化を図っていける、ということです。
制作者:lanrentuku |
長くなりました。続きは次回。
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