2015年12月14日月曜日

社格の高い企業になるためのサイクル

ここでまた話が戻りましたね。

「いまも我が社は社会に貢献しとる!」と、きっと社長さんたちは言われるでしょう。しかし、私が言っているのは「この会社が無いと困る!」と社会(地域)から思われるレベルの「社格」の高い企業の話しです。

地域密着である中小企業は、やり方次第で「社格」の高い企業になれる可能性があります。そして、そこに掛けるパワーは、大手企業より少なくてすむと考えています(とは言っても、大変ですが....)。

私が考える、そのために必要なサイクルは以下のとおりです。
① 社会視点のビジョンを掲げて共感を集める
② 一貫した行動(商品やサービス等々)を示すことで信頼を得る
③ 社会(地域)とオープンな関係(情報開示、対話等)を築いて一体感を育む
④ ①〜③のサイクルを恒常的にまわしていくことでファンを作る

文字にすると簡単ですが、これ結構大変です。ビジョンと行動が合致していないと、むしろ叩かれます。オープンな関係を築くということは、もちろん厳しい意見もいっぱい聞くことになります。真摯に、徹底し、継続して対応していくという強い意思がなければ、このサイクルは回せません。

また、陰徳の文化が根付く日本では、よく社長さんが「「こんなに社会に貢献してる!」などと言いふらすのはいかがなものか?」とおっしゃいます。が、よく海外では「comply or explain」と言います。これは「ルールに従え(comply)、従わないのであればその理由を説明せよ(explain)」の意味です。法令や規則ではなく(これらは従うのが当たり前なので)、これはいわゆるソフトローに対して用いられます。

要は海外では「説明していない=何もしていない」、むしろ「説明していない=説明できないやましいことを何かしている」とまで解釈されるそうです。つまり「説明していない=社会に何も貢献していないどころか、社会に害をなしているのではないか?」と理解されることもあるということです。グローバル社会と言われる現代においては、陰徳とか言っとる場合ではありません。

上のサイクルをまわすことには、大きなメリットが3つあります。
① 社会からの信頼が向上し、企業ブランドが向上する。
② 社会に貢献していることで社員が自社に誇りを持ち、モチベーションが高まる。
③ ②により、売上もアップする。さらに①により、利益率もアップする。

多くの中小企業に、こんなメリットを享受できる循環を築いて欲しいと考えます。
そんな観点で、私がいま注目している企業もいくつかあります。が、それはまた次回。

ビジョン達成までの道のりは遠いです











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