2016年1月17日日曜日

ゆるキャラとアンテナショップの効果って?

さてさて。中小企業と地方創生のお話。

特にサービス業の会社にとって、地元経済が沈むのは死活問題なはずです。
が、どうも多くの方々が、いまだに地方創生は行政の仕事だと思っています。

例えば、27年度の補正予算で、「地方創生加速化交付金」の枠が設定されました。この交付金(1,000億円)の流れは、国から地方自治体、です。まさに、地方創生=行政の仕事という発想に基づく仕組みです。

が、支援対象の条件を読んでみると、「これまでの類似事業の実績評価に基づいた事業設計」「外部有識者や議会の関与がある形で整備されたPDCAの仕組み」を求めらています。一方で、「先駆性」「新規性」も重要な条件だったりします。うーん、これって両立する条件なんでしょうか?正直、よく理解できません...。

そもそも多くの人が関与したうえで「いい」と言うことを条件としているようなものは、新しくもなんともないし、成功もしないと思います。

地方創生を実現させるためには、その地方ゆえの特性を加味した、独自の「世界初」の取組みが必要だと思います。どこかでうまくいった事例の焼き直しで成功できるほど甘いものではないのではないでしょうか?そう考えたときに、行政主導の「世界初」なんて、私はほとんど知りません。

また、別の視点から見てみましょう。行政が好きな「ゆるキャラ」と「アンテナショップ」。これ、地方創生にとって何の意味あるのか、私にはさっぱり分かりません。

そもそも東京で、地方の食材が食べれるのであれば、その地方にわざわざ行かないですよね?個人的にくまもんは好きですが、でもゆるキャラがいるという理由で、何度もその地方に行きますか?結局のところ、人がそこに足を運びお金を落とす、そしてそれが繰り返される仕組みを作らないと、意味がないのではないでしょうか?

やはり、行政に頼らず、そこの地元の人たちが自分ごとで始める活動からしか、地方創生は成功しないように思います。












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